
疲労回復におすすめのドリンクは?選び方や摂取したい栄養素、飲むときの注意点を解説
191 疲れたときにおすすめのドリンクは?選び方や摂取したい栄養素、飲むときの注意点を解説
仕事や運動の後に疲れを感じて、手軽な飲み物で水分や栄養を補いたいと考える方も少なくないのではないでしょうか。
そこで助かるのがドリンク類ですが、栄養ドリンク、エナジードリンク、スポーツドリンクにはそれぞれ違いがあります。
しかし、どのような場面で何を選べばよいのか曖昧なまま手に取っている方もいるかもしれません。
飲み物は水分や栄養を補うための選択肢の一つであり、疲労そのものを一律に解消してくれるものではないので注意しましょう。
それでは、疲労の原因や摂取したい栄養素、ドリンクの種類や選び方、飲むタイミング、注意点などを解説していきます。
疲れたときにドリンクを取り入れるメリット

疲れたときに手軽に補給できるドリンクはありがたいと感じることもあるのではないでしょうか。
単に味が好みという方もいるかもしれませんが、ドリンクにはさまざまなメリットがあります。
どのようなメリットがあるのか解説しましょう。
水分や不足しがちな栄養素を手軽に補いやすい

疲れをケアするために何か始めなければと考えても、特別な準備が必要だと感じると億劫になり、後回しにしてしまう方もいるかもしれません。
しかし、ドリンクはコンビニや自動販売機でも手に入るため、始めやすい方法の一つです。
運動や仕事の後は水分が失われやすく、飲み物で補給すること自体が体調を維持するうえでの基本的な対処になります。
商品によっては食事だけでは不足しがちなビタミンやミネラルなどの栄養素が配合されているものもあるので、手軽に取り入れやすい点が特徴です。
すべての栄養を飲み物だけで完結させる必要はないため、まずは水分補給の一つとして無理のない範囲で取り入れてみてください。
疲労を感じる主な原因

疲労を感じる原因は人によって大きく違い、運動や仕事、睡眠不足など多岐にわたります。
基本的に疲労は複数の要因が重なっていることが少なくないため、どのような原因で疲労を感じているのか整理することが大切です。
では、疲労を感じる原因を解説します。
運動・仕事・睡眠不足・ストレスなど複数の要因がある
疲れているのはこれが原因だろうと、一つの理由に絞って考えてしまう方も少なくありません。
しかし、疲労の背景には運動による身体的な負担、仕事の忙しさや長時間労働、睡眠不足による回復不足、精神的なストレスなど複数の要因が重なっている場合があります。
運動後であれば筋肉の疲労が主な要因になりやすい一方、デスクワークが中心の場合は同じ姿勢を続けることによる血行不良や目の疲れが関わっていることもあります。
睡眠不足だと日中の疲労が十分に回復しきらないまま次の負担が積み重なり、疲れやすさを感じやすくなります。
一つの原因だと決めつけるのではなく、自分の生活や体調を振り返りながら当てはまりそうな要因を複数の角度から確認してみてください。
疲れたときに不足しないよう意識したい栄養素

疲れたときに不足しないよう意識したい栄養素は、以下のとおりです。
ビタミンB群
炭水化物(糖質)
タンパク質・アミノ酸
それでは、疲れたときに不足しないよう意識したい栄養素を解説します。
ビタミンB群
ビタミンB群は、糖質や脂質などの栄養素をエネルギーに変換する過程に関わる栄養素として知られています。
なかでもビタミンB1は糖質をエネルギーに変える働きに関わっており、栄養ドリンクなどに配合されていることがある成分の一つです。
とはいえ、ビタミンB群を摂れば疲れがすぐに取れるといった単純な効果を保証するものではなく、体内の代謝を支える栄養素として日常的に補っておきたい位置づけととらえましょう。
豚肉や玄米、豆類などの食品にも含まれているので、ドリンクだけに頼らず食事のなかで意識的に取り入れることも大切です。
過度な期待を持たず、日々の栄養バランスを整える一部として位置づけましょう。
炭水化物(糖質)
炭水化物のうち糖質は体を動かすための主要なエネルギー源として知られています。
仕事や運動で体力を使った後は体内のエネルギーが消費されている状態であり、糖質を含む飲み物や食品を摂ることでエネルギーが補給できるのがポイントです。
スポーツドリンクや一部の栄養ドリンクには、吸収されやすい糖質が含まれている商品もあります。
ただし、糖質を摂ればすぐに疲労感がなくなるというわけではなく、あくまでエネルギー源を補う役割としてとらえることが大切です。
摂り過ぎれば糖分の過剰摂取につながる可能性もあるので、量を意識しながら取り入れてみてください。
タンパク質・アミノ酸
タンパク質やアミノ酸は、筋肉や体の組織を構成する材料となる栄養素です。
こうした栄養素は、運動後の食事の一部として意識したい栄養素です。
一部のドリンクには吸収されやすいアミノ酸が配合されている商品もあり、運動後の栄養補給として選ばれることもあるでしょう。
ただし、アミノ酸を摂取すれば疲労回復が早まるといった医学的な保証があるわけではないので、効果の感じ方には個人差があります。
肉や魚、大豆製品といった食事からの摂取と合わせて、無理のない範囲で取り入れてみましょう。
疲れたときに取り入れやすいドリンク

疲れたときは何かをする気力が湧きにくいので、サッと取り入れられる飲み物が役立ちます。
水や麦茶、スポーツドリンク、栄養ドリンクなど、疲れていてもサッと飲めるものがあるので、疲れたときのために取り入れを検討するのがおすすめです。
では、疲れていても取り入れやすいドリンクを解説します。
水・麦茶など水分補給に適した飲み物

疲れたときこそ特別な飲み物を用意しなければと身構える必要はないので、水や麦茶といった日常的に飲み慣れた飲み物を選びましょう。
疲労の背景には、気付かないうちに水分が不足している状態が関わっていることもあります。
水はカロリーや糖分を気にせず、こまめに水分補給できる点が特徴です。
麦茶はカフェインを含まないので時間帯を問わず飲みやすく、夏場の発汗時にも取り入れやすい飲み物といえます。
特別な準備をしなくても、コップ一杯の水分補給から始めやすいのがポイントです。
運動後や汗をかいたときは水分補給を優先する

運動をした後や汗をかいた場面では、水分と合わせてナトリウムなどの電解質が失われやすくなります。
スポーツドリンクは、こうした電解質や糖質がバランスよく配合されており、汗を多くかいたときの水分・栄養補給に適した飲み物です。
汗を多くかいたときは、水分とあわせて塩分なども補えるスポーツドリンクを選ぶのも一つの方法です
日常的に飲み続けるものよりも、運動や発汗といった特定の場面で取り入れる飲み物として位置づけておくとよいでしょう。
栄養ドリンク
仕事の合間や、もうひと頑張りしたい場面ではビタミンやアミノ酸などが配合された栄養ドリンクを選ぶという選択肢もあります。
コンビニやドラッグストアで手軽に購入できるので、忙しい日でも取り入れやすい飲み物の一つです。
商品によって配合されている成分や量が違うため、パッケージの表示を確認しながら選びましょう。
ただし、栄養ドリンクを飲めば疲労が根本的に解消されるわけではなく、あくまで一時的な栄養補給の手段としてとらえることが大切です。
毎日頻繁に頼るのではなく、必要な場面で取り入れる位置づけとして考えてください。
疲労時に飲む栄養ドリンクの選び方

栄養ドリンクは疲れたときこそサッと飲めて頑張れるようなイメージがありますが、選び方には注意が必要です。
どのような栄養ドリンクでも同じ効果が期待できるわけではないので、しっかりと成分表などを確認しましょう。
では、どのように選べばよいのでしょうか。
商品の区分や効能・成分表示を確認する
パッケージのキャッチコピーや効きそうという印象だけで選んでしまうと、実際の成分や効能を把握しきれないまま購入しかねません。
栄養ドリンクには医薬品や医薬部外品として販売されているものと、清涼飲料水として販売されているものがあり、区分によって表示できる効能や配合できる成分の基準が違います。
医薬品・医薬部外品に区分される商品はパッケージに具体的な効能効果が記載されており、清涼飲料水はあくまで栄養補給を目的とした飲料として扱われているのがポイントです。
商品を選ぶときは区分の違いと合わせて、配合されている成分の種類や量を確認しましょう。
自分がどのような目的でドリンクを取り入れたいのかを明確にしたうえで、表示内容を見比べてみてください。
カフェイン・糖質の含有量を確認する
一部の栄養ドリンクにはカフェインが含まれており、商品によってその含有量には差があります。
夜間や就寝前に飲む場合は睡眠への影響を考慮し、カフェインの含有量の事前確認が大切です。
また、糖質量も商品によって幅があり、エネルギー補給を目的とした商品ほど糖質が含まれている傾向にあります。
日常的に頻繁に飲む習慣がある方は、カフェインや糖質の摂取量が積み重なっていないか時々振り返る必要があるでしょう。
パッケージに記載された栄養成分表示を確認して、自分の体調や飲む時間帯に合った商品を選んでみてください。
栄養ドリンクとエナジードリンクの違い

栄養ドリンクとエナジードリンクは一見すると似ているようでたしかな違いがあります。
なかにはエナジードリンクを好んで飲む方も少なくないかもしれませんが、今一度どのような違いがあるのか把握しておきましょう。
栄養ドリンクには医薬品・指定医薬部外品に分類される製品がある
栄養ドリンクとエナジードリンクは見た目や飲み口が似ていることから、同じものとしてとらえられがちです。
しかし、栄養ドリンクのなかには医薬品や指定医薬部外品として販売されている製品が含まれているのが大きな違いの一つです。
医薬品・指定医薬部外品に区分される商品は国の基準に基づいて効能効果を表示することが認められており、滋養強壮や肉体疲労時の栄養補給といった表現が記載されている傾向にあります。
配合できる成分の種類や量にも一定の基準が設けられているので、パッケージに詳しい効能が記載されているかどうかは栄養ドリンクを選ぶときの判断材料になるでしょう。
疲労時の栄養補給を目的とするのであれば、こうした区分の違いを確認しておくと自分の目的に合った商品が見極めやすくなります。
エナジードリンクは一般に清涼飲料水として販売される
一方で、エナジードリンクは一般的に清涼飲料水として販売されており、栄養ドリンクのような医薬品・指定医薬部外品には区分されません。
清涼飲料水は、あくまで嗜好品や水分補給を目的とした飲料として扱われるので、(特定保健用食品や機能性表示食品を除き)効能効果を直接的に表示することはできません。
味わいや爽快感を重視した商品が基本で、カフェインが含まれている製品も少なくないのが特徴です。
味わいや爽快感を楽しみたい場面で選ばれることが少なくない一方、疲労を回復させる効果が保証されているわけではありません。
栄養ドリンクとの違いを踏まえたうえで、自分がどのような場面でどちらを取り入れたいのか目的に応じて選び分けてみてください。
疲れたときにドリンクを飲むタイミング

疲れているときはいつでもドリンクを飲めば回復すると安易に考えるのはおすすめできません。
タイミングによっては逆に負担になりかねませんし、ここぞというときに補給しないといけない場面も往々にしてあります。
ここで、疲れたときにドリンクを飲むタイミングを今一度把握しておきましょう。
運動後や汗をかいたときは水分補給を優先する
何分後に何mlといった細かい数字にこだわる必要はなく、まずは自分の体の状態に合わせて水分を補うという考え方が大切です。
運動をした後や汗をかいたときは体内の水分と合わせて電解質も失われやすくなっているため、水分補給を優先することが基本です。
喉の渇きを感じてから飲むのではなく、運動の合間や終了後にこまめに水分を摂る習慣を意識してみてください。
発汗量が多い場合はスポーツドリンク、軽い運動であれば水や麦茶など、状況に応じて飲み物を使い分けるとよいでしょう。
これだけ飲めば十分という一律の基準はなく、自分の運動量や発汗の程度に合わせて調整する視点が必要です。
夜に飲む場合はカフェインの有無を確認する
遅い時間でも栄養補給になるなら問題ないと考えがちですが、夜にドリンクを飲む場合はカフェインの有無が大切です。
栄養ドリンクやエナジードリンクのなかにはカフェインが含まれている商品もあるので、夜遅くに摂取すると寝つきの悪さにつながる可能性があります。
疲れを感じて栄養補給をしたい場面でも、就寝前の時間帯であればカフェインを含まない商品や、水分補給を目的とした飲み物を選ぶという判断も一つの方法です。
遅い時間ほど多量を飲んだ方がよいというわけではなく、時間帯に応じて選ぶ飲み物を変える意識を持ってみてください。
自分の睡眠への影響を確認しながら、無理のない範囲で調整することが大切です。
疲労時にドリンクを飲むときの注意点

疲れたときにドリンクを飲むのはメリットがある一方で、気を付けておきたい注意点があります。
ドリンクのみに頼り切るのはおすすめできませんし、カフェインを含んでいるドリンクの場合は飲み過ぎないことが大切です。
では、どのような注意点があるのでしょうか。
カフェインを含む飲料を摂り過ぎない
体によさそうという印象だけで頻繁に飲み続けると、気付かないうちにカフェインの摂取量が増えてしまう可能性があります。
栄養ドリンクやエナジードリンクにはカフェインが含まれている商品があるので、一日に何本も飲む習慣があると摂取量が積み重なってしまうでしょう。
カフェインを摂り過ぎると動悸や胃の不快感、夜間の寝つきの悪さにつながる恐れがあります。
また、体質によっては少量でも影響を感じやすい方もいます。
一本あたりのカフェイン含有量はパッケージに記載されている場合は、飲む頻度や量と合わせて確認することが大切です。
疲れたときはいつでも飲んでよいと考えず、摂取量に一定の目安を持ちましょう。
疲労が長く続く場合はドリンクだけで対処しない
一時的な疲れのときは、水分・栄養補給と合わせて休息をとることが大切です。
しかし、休んでも疲れが抜けない状態や、だるさが数週間にわたって続く場合、ドリンクだけで対処しようとするのはおすすめできません。
こうした長引く疲労の背景には睡眠不足や生活習慣の乱れ、あるいはほかの体調不良が関わっている可能性も考えられます。
ドリンクを飲み続けても改善が見られない場合、無理に習慣を続けるのではなく、睡眠や食事といった生活全体を見直す、あるいは医療機関に相談するという選択肢も検討してみてください。
飲み物はあくまで一時的な補給の手段であり、根本的な対処にはならない点を理解することが大切です。
疲労をためないために食事・睡眠などの生活習慣も見直そう

ドリンクは水分や栄養を手軽に補う選択肢の一つであり、疲労そのものを解消するものではありません。
疲れ方や時間帯に合わせて、無理のない範囲で取り入れてみてください。
合わせて食事の栄養バランスや睡眠時間を整えることが、疲労をためにくい生活の土台になります。
飲み物選びをきっかけに、毎日の食生活も少しずつ見直してみてはいかがでしょうか。
