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機能性表示食品とサプリメントの違いは?選び方のポイントや取り入れ方、注意点を解説

機能性表示食品とサプリメントの違いは?選び方のポイントや取り入れ方、注意点を解説

ドラッグストアの棚に並ぶ「機能性表示食品」と書かれた商品と、「サプリメント」として売られている商品。どちらも健康に役立ちそうに見えるものの、何がどう違うのかまではわからないまま、価格や見た目で選んでいる方もいるのではないでしょうか。

この2つは、同じ基準で並べて比べられるものではありません。機能性表示食品が食品表示制度上の区分であるのに対し、サプリメントには法律上の定義がありません。片方は制度の名前、もう片方は日常的な呼び方であり、そもそも分類の軸が異なります。

軸が違うため、どちらが優れているかを決めようとすると判断に迷います。かわりに確認したいのが、その商品に何がどこまで表示されているか、という点です。

この記事では、両者の位置づけの違いを整理したうえで、比較するときの見方、活用する場面、選び方、日常への取り入れ方、注意点までを順に解説します。読み終えたときに、名称の印象ではなく表示内容を手がかりに自分で判断できる状態を目指します。

機能性表示食品とサプリメントは何が違う?

機能性表示食品とサプリメントの違いは?選び方のポイントや取り入れ方、注意点を解説

機能性表示食品とサプリメントは、売り場で隣り合って並ぶことも珍しくなく、同じグループの商品として受け取られがちです。ただし、この2つは比べる土俵が同じではありません。

機能性表示食品は、食品表示のルールに基づいて定められた区分です。一方のサプリメントは、錠剤やカプセルといった形状や使われ方を指す言い方であり、法律で定義された区分ではありません。

つまり、「制度の名前」と「日常的な呼び方」を並べていることになります。この点を押さえておくと、両者が排他的な関係ではなく、重なる場合があることも理解しやすくなります。

機能性表示食品は食品表示制度上の区分

機能性表示食品は、事業者が食品の安全性と機能性に関する科学的根拠などの必要な事項を、販売前に消費者庁長官に届け出ることで、機能性を表示できる制度です。

国が定めた安全性や有効性に関する基準などに従って機能が表示されている食品は「保健機能食品」と呼ばれ、栄養機能食品、特定保健用食品、機能性表示食品の3種類があります。機能性表示食品は、そのうちの1つという位置づけです。

容器包装には「機能性表示食品」と必ず表示されるため、売り場でも見分けられます。名称の印象ではなく、この表示があるかどうかが判断の手がかりになります。

サプリメントは一般的な呼び方で法令上の明確な定義はない

機能性表示食品とサプリメントの違いは?選び方のポイントや取り入れ方、注意点を解説

サプリメントを含む、いわゆる「健康食品」と呼ばれるものには、法律上の定義がありません。医薬品以外で経口的に摂取され、健康の維持・増進に特別に役立つことをうたって販売されたり、そのような効果を期待して摂られたりしている食品全般を指す言葉として使われています。

定義がないということは、サプリメントという言葉自体からは、品質や根拠の有無を読み取れないことを意味します。

また、保健機能食品以外の食品に、食品の持つ効果や機能を表示することはできません。パッケージに機能が書かれていない商品は、機能を表示できる区分に該当していないと考えられます。

サプリメント形状の機能性表示食品もある

形状と制度区分は、別の話です。錠剤やカプセルなど、サプリメントとして思い浮かべやすい形状の機能性表示食品もあります。天然抽出物などを原材料とする錠剤やカプセル剤の機能性表示食品については、製造または加工の基準が告示で定められました。

一方で、同じような形状でも届出を行っていない商品があります。見た目が似ていても、制度上の扱いは商品ごとに異なります。

見た目で判断せず、容器包装に「機能性表示食品」と書かれているかを確認する。これが、両者を見分ける基本的な確認方法です。

機能性表示食品とは

機能性表示食品とサプリメントの違いは?選び方のポイントや取り入れ方、注意点を解説

機能性表示食品について、「国のお墨付きがある食品」と受け取っている方は少なくありません。しかし、この理解は正確ではありません。

制度の仕組みを知っておくと、パッケージに書かれた機能性の文言をどう読めばよいかが変わります。機能性表示食品は、国が効果を審査して認めた食品ではありません。

では何に基づいて表示されているのか、その根拠はどこで確認できるのか。ここで整理します。

科学的根拠に基づいた機能性を表示する食品

機能性表示食品制度は、国の定めるルールに基づき、事業者が食品の安全性と機能性に関する科学的根拠などの必要な事項を、販売前に消費者庁長官に届け出れば、機能性を表示することができる制度です。制度が始まったのは2015年4月です。

押さえておきたいのが、特定保健用食品(トクホ)との違いです。トクホが国による個別の審査と許可を受けるのに対し、機能性表示食品について国は審査を行いません。事業者が自らの責任において、科学的根拠をもとに適正な表示を行う仕組みです。

消費者庁も、消費者庁または国が機能性表示食品の効果を認めているかのような表示は行き過ぎた広告であるとして、注意を呼びかけています。

表示できるのは、健康の維持、増進に役立つ、または適する旨です。保健機能食品は医薬品とは異なり、疾病の治療や予防のために摂取するものではない、という前提は、ここで押さえておきたいところです。

届出情報を消費者庁のデータベースで確認できる

機能性表示食品とサプリメントの違いは?選び方のポイントや取り入れ方、注意点を解説

審査がないと聞くと落ち着かないかもしれませんが、この制度には情報が公開される仕組みがあります。

事業者が消費者庁長官に届け出た内容は、消費者庁のWebサイトで誰でも確認できます。安全性および機能性の根拠に関する情報、生産・製造および品質の管理に関する情報などが対象です。

確認先は、機能性表示食品の届出情報検索Webサイトです。商品名や届出番号、機能性関与成分名などから検索でき、購入前に根拠となる資料を自分で確かめられます。

パッケージに書かれた一文だけでは、どのような方を対象にした、どの程度の研究に基づく表示なのかまではわかりません。気になる商品があるときは、届出情報まで目を通すと判断の材料が増えます。

なお、2024年5月には紅麹関連製品に係る事案を受けた今後の対応が取りまとめられ、その後も制度の見直しが続いています。機能性表示食品などに係る健康被害の情報提供は義務化されており、2026年4月からは食品衛生申請等システムでの情報提供もできるようになりました。

サプリメントとは

機能性表示食品とサプリメントの違いは?選び方のポイントや取り入れ方、注意点を解説

機能性表示食品が制度として輪郭を持つのに対し、サプリメントはどこまでを指すのかがはっきりしない言葉です。日常会話では通じるものの、法令の上では定義されていません。

いわゆる「健康食品」と呼ばれるものには法律上の定義がなく、医薬品以外で経口的に摂取され、健康の維持・増進に特別に役立つことをうたって販売されたり、そのような効果を期待して摂られたりしている食品全般を指すものとされています。サプリメントも、この広い枠のなかにある呼び方の1つです。

ここからわかるのは、サプリメントという言葉が商品の性質を保証しないという点です。届出を行った機能性表示食品もあれば、どの制度にも該当しない食品もあり、同じ棚に並んでいます。

見分ける手がかりになるのが、機能の表示です。保健機能食品以外の食品に、食品の持つ効果や機能を表示することはできません。パッケージに機能が書かれていない商品は、機能を表示できる区分に該当していないと考えられます。この場合、期待できる働きについて公的な基準に沿って示された情報はない、という前提で向き合うことになります。

品質や有効性についても、慎重な見方が必要です。内閣府食品安全委員会は、いわゆる「健康食品」について、多人数を対象とした長期間の科学的研究が少なく、安全性や<strong class="main">有効性が確立しているとはいえないとしています。錠剤やカプセル、粉末、顆粒の形状は通常の食品よりも容易に多量を摂ってしまいやすい、という指摘もあります。

この記事では以降、サプリメントを錠剤やカプセルなどの形状で健康の維持を目的に利用される食品の総称として扱います。そのうえで、制度区分としての機能性表示食品と対比しながら読み進めてください。

なお、両者は対立する関係ではありません。サプリメントの形状をした機能性表示食品もあれば、そうでない商品もある。この重なりを前提に、次章では具体的な比較の視点を整理します。

機能性表示食品とサプリメントを比較するときのポイント

機能性表示食品とサプリメントの違いは?選び方のポイントや取り入れ方、注意点を解説

ここまでで、機能性表示食品とサプリメントは分類の軸が異なると整理しました。そのうえで実際に商品を前にしたとき、どこを見比べればよいのでしょうか。

比較の視点は大きく3つあります。制度に基づく届出があるか、どこまでの内容を表示できるか、どのような形状で摂るものか、という3点です。

その前提として、機能を表示できる食品の全体像を押さえておきます。まず特定保健用食品(トクホ)は、国による個別の審査を受け、許可を得たうえで、健康の維持、増進に役立つ、または適する旨を表示できる食品です。3つの区分のなかでは、国の関与が強い区分といえます。

栄養機能食品は、個別の許可申請を行う必要がない自己認証制度です。そのかわり、表示できる内容は国が定める定型文による栄養成分の機能に限られ、対象となる成分もあらかじめ決められています。

機能性表示食品は、事業者の責任において消費者庁長官へ届け出る制度で、国の審査はありません。表示できる内容はトクホと同じく、健康の維持、増進に役立つ、または適する旨です。同じような文言でも、背景にある国の関与の度合いは異なります。

そして、これら3つに該当しない一般食品には、健康の維持・増進に関する機能をパッケージに表示することができません。

いわゆるサプリメントは、このうちのどこかに該当する場合もあれば、一般食品として販売されている場合もあります。形状ではなく、この4つのどこに位置するかで見え方が変わります。

制度・届出の有無

分岐点となるのが、届出や許可といった手続きを経ているかどうかです。

機能性表示食品は、販売前に消費者庁長官への届出が必要です。国の審査はありませんが、届け出た内容は消費者庁のWebサイトで誰でも確認できます。根拠となる情報が外部から見える状態に置かれている、という点が特徴です。

一方、届出を行っていない食品には、こうした公開の仕組みがありません。商品ページやパッケージに書かれた情報以外に、確認できる公的な資料がないことになります。

なお、栄養機能食品は自己認証制度ですが、1日当たりの摂取目安量に含まれる栄養成分量が定められた上限値・下限値の範囲内にある必要があり、基準で定められた機能だけでなく注意喚起表示なども表示しなければなりません。届出がないことと、ルールがないことは同じではありません。

売り場で確認するなら、容器包装に「機能性表示食品」「特定保健用食品」「栄養機能食品(栄養成分名)」のいずれかが記載されているかを見ます。これらの表示は必ず行われるため、保健機能食品かどうかを見分ける目印になります。

機能性表示食品とサプリメントの違いは?選び方のポイントや取り入れ方、注意点を解説

表示できる機能性の違い

次に、書かれている内容そのものの違いです。同じように健康へ役立ちそうな文言でも、背景にある制度は異なります。

栄養機能食品の場合、表示される機能は国が定める定型文です。対象となる成分は、n-3系脂肪酸、亜鉛、カリウム、カルシウム、鉄、銅、マグネシウムのミネラル6種類、ナイアシンやビタミンCなどのビタミン13種類に限られます。

機能性表示食品では、事業者の責任において、届け出た内容の範囲で機能性が表示されます。文言は商品ごとに異なるため、届出表示という表示項目を見てください。

そして、保健機能食品以外の食品には、健康の維持・増進に関する機能をパッケージに表示することはできません。機能が書かれていない商品は、表示できる区分に該当していないということです。

ここで注意したいのが、広告の読み方です。消費者庁は、公表されている届出内容を超えた広告を鵜呑みにしないよう呼びかけています。判断の基準は広告のキャッチコピーではなく、容器包装の届出表示だと考えておくとよいでしょう。

形状や摂取方法の違い

3つ目が、日々どう摂るかという実際面です。

サプリメントとしてイメージされやすいのは、錠剤やカプセルなどの形状でしょう。この形状の機能性表示食品もあり、天然抽出物などを原材料とする錠剤やカプセル剤については、製造または加工の基準が告示で定められています。

一方、機能性表示食品には飲料やヨーグルト、生鮮食品など、通常の食品の形状をしたものも少なくありません。食事の一部として摂るか、水で飲むかという違いは、続けやすさに直結します。

いずれの形状でも共通するのが、摂取目安量の考え方です。保健機能食品の容器包装には1日当たりの摂取目安量が表示されており、これは内容量と同じとは限りません。

例えば、1日当たりの摂取目安量が3本と表示されたトクホの飲料であれば、許可表示の内容を期待するには1日3本を摂ることが前提になります。

1日当たりの摂取目安量よりも多く摂取することで、より高い効果が得られるものではありません。形状を選ぶときは、量ではなく、表示された目安量を毎日守れるかどうかを基準にしてください。

機能性表示食品やサプリメントを活用する場面

機能性表示食品とサプリメントの違いは?選び方のポイントや取り入れ方、注意点を解説

制度の違いがわかっても、自分の生活で使う場面がはっきりしなければ、選ぶ段階まで進めません。

健康のためにと思って買ったものの、途中でやめてしまった経験がある方もいるでしょう。続かないのは意志の強さの問題ではなく、生活のどこに入れるかを決めていないことが原因の場合もあります。

前提として、保健機能食品は医薬品とは異なり、疾病の治療や予防のために摂取するものではありません。不調を治すためではなく、日々の食生活を補う位置づけとして考えます。

ここからは、取り入れる場面を2つに分けて整理します。どちらも当てはまる方もいれば、片方だけの方もいます。すべてを試すのではなく、自分に近い方から始めて、続いたものを残していく進め方が現実的です。

健康を意識した食品を取り入れたい場合

機能性表示食品とサプリメントの違いは?選び方のポイントや取り入れ方、注意点を解説

特に困っている症状はないものの、年齢による変化を感じて何か始めたい、という動機で探し始める方もいます。

このときまず確認したいのが、今の食生活です。消費者庁も、機能性表示食品の利用のポイントとして、自身の食生活をふりかえることを挙げています。食事の内容が整わないまま食品を追加しても、土台が変わらないためです。

一般的には、主食、主菜、副菜がそろっていると、いろいろな栄養素をバランスよく摂取することにつながります。そのうえで、保健機能食品を健康の維持増進のために上手に活用することもできます。順番としては、食事が先、食品の追加が後です。

取り入れる場合は、目的を1つに絞ると選びやすくなります。漠然と健康によさそうなものを探すより、気になっている点を決めてから、その内容が表示されている商品を探す方が、比較の基準が定まりやすいでしょう。

また、続けられるかどうかも同時に考えます。毎日決まった時刻に摂るのが負担なら、朝食や夕食などすでにある習慣に組み合わせる方法の方が定着しやすくなります。

忙しくて栄養バランスが偏る場合

機能性表示食品とサプリメントの違いは?選び方のポイントや取り入れ方、注意点を解説

仕事が立て込んで外食や中食が続く、朝食を抜く日が増えた。こうした状況では、食事だけで栄養素をそろえることが難しくなります。

このような場面で、特定の栄養成分の補給のために利用される食品として位置づけられているのが栄養機能食品です。表示できる栄養成分は、n-3系脂肪酸、6種類のミネラル、13種類のビタミンと定められており、国が定める定型文で栄養成分の機能が表示されています。

ただし、忙しさそのものが変わらなければ、食品を足すだけでは追いつきません。まずは、どの食事がどう崩れているのかを1週間ほど振り返ってみてください。昼が偏るのか、夜が遅いのか、原因によって取り入れるものは変わります。

食品は、あくまで補助的な位置づけです。厚生労働省も、健康づくりにおいてはバランスの取れた食生活を送ることが大切であり、そのうえでいわゆる「健康食品」を利用するにあたっては、それぞれの食生活の状況に応じた適切な選択をする必要があるとしています。

複数の商品を一度に始める必要はありません。1つ試し、生活に無理なく収まるかを確かめ、続いたものを残す。この進め方であれば、途中でやめても負担は小さく抑えられます。

機能性表示食品やサプリメントの選び方のポイント

機能性表示食品とサプリメントの違いは?選び方のポイントや取り入れ方、注意点を解説

商品を手に取ったとき、目に入りやすいのはパッケージの大きな文字や、広告で見たフレーズです。ただ、そこに書かれている言葉の強さと、確認できる情報の量は比例しません。

消費者庁は、保健機能食品を購入・利用する場合のポイントとして、目に入りやすいキャッチコピーよりも成分と機能性の内容を確認することを挙げています。

選び方の手順は2段階です。自分の目的をはっきりさせ、そのうえで表示内容と突き合わせる。この順序で見ていきます。

目的に合った商品を選ぶ

よさそうに見えたから、という理由で選ぶと、比べる基準がないまま価格や知名度で決めることになります。

先に決めておきたいのが、何のために取り入れるのかという点です。目的が定まると、確認すべき表示項目も絞られます。逆に目的が曖昧なままだと、どの商品もよく見えてしまいます。

目的を考えるときの出発点は、すでに整理したとおり食生活の振り返りです。足りていない部分がどこかを把握してから商品を探す方が、判断の軸が定まります。

もう1つ、選ぶ段階で確認したいのが続けられるかどうかです。保健機能食品には1日当たりの摂取目安量が表示されており、表示された内容は、その量を継続して摂ることを前提としています。

味が好みでない、量が負担になる、持ち運びにくい。こうした小さな引っかかりは、数日なら我慢できても数ヶ月は続きません。価格も同様で、無理なく買い続けられる範囲かどうかを、購入前に判断してください。

よさそうに見えるかどうかより、半年後も同じものを買っている姿が想像できるか。この基準の方が、結果として無駄が出にくくなります。

表示内容・成分・含有量を確認する

機能性表示食品とサプリメントの違いは?選び方のポイントや取り入れ方、注意点を解説

目的が決まったら、容器包装の表示を確認します。

1つ目が、機能性の内容です。機能性表示食品の場合、機能性の内容は「届出表示」という表示項目に記載されています。広告の見出しではなく、この欄に書かれた文言が届け出られた内容です。

2つ目が、成分と含有量です。機能性関与成分の名称や機能性関与成分の量は、栄養成分表示の次に表示されています。成分名だけを見て判断せず、どれだけ含まれているかまで確かめてください。

さらに詳しく知りたい場合は、届出情報検索Webサイトで、安全性および機能性の根拠に関する情報などを確認できます。どのような方を対象とした研究に基づく表示なのかは、パッケージの一文だけではわかりません。

3つ目が、「摂取をする上での注意事項」です。容器包装には、「本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。一日の摂取目安量を守ってください。」といった注意事項が表示されています。

なお、1日当たりの摂取目安量は、必ずしも内容量と同じとは限りません。1袋や1本を1日分と思い込まず、表示された量を確認してください。

栄養機能食品を選ぶ場合は、1日当たりの摂取目安量に含まれる栄養成分量が定められた上限値・下限値の範囲内にあることが条件とされており、基準で定められた機能とあわせて注意喚起表示なども表示されています。機能の文言だけでなく、注意書きまで含めて読むことが前提です。

機能性表示食品とサプリメントを上手に取り入れるコツ

機能性表示食品とサプリメントの違いは?選び方のポイントや取り入れ方、注意点を解説

選ぶところまで決まっても、実際に生活へ組み込む段階でつまずくことがあります。買ったまま棚に置かれている、飲んだり飲まなかったりが続いている、といった状態です。

ここで確認しておきたいのが、何を土台に置くかという点です。食品を追加することが目的になると、食事そのものが後回しになりかねません。

消費者庁も、機能性表示食品の利用のポイントとして、まず自身の食生活をふりかえることを挙げています。順番を取り違えないことが、無理なく続けるための前提になります。

普段の食生活を基本にする

土台は、毎日の食事です。主食、主菜、副菜がそろうと、いろいろな栄養素をバランスよく摂取することにつながります。そのうえで、保健機能食品を健康の維持増進のために上手に活用することもできる、というのが消費者庁の示す考え方です。

厚生労働省も、健康づくりにおいてはバランスの取れた食生活を送ることが大切であり、そのうえでいわゆる「健康食品」を利用するにあたっては、それぞれの食生活の状況に応じた適切な選択をする必要があるとしています。

現実には、毎食を整えるのは簡単ではありません。まずは1日のうち1食だけ、主食、主菜、副菜がそろっているかを確認するところから始めてみてください。すべてを一度に変えようとすると、負担が大きく続きません。

取り入れる食品についても、生活のどこで摂るかを先に決めておきます。朝食の後、夕食のときなど、すでにある習慣と結びつけると、思い出すための努力がいらなくなります。

飲み忘れが続く場合は、意志の問題として片付けず、置き場所や時間帯を変えてみてください。目に入る場所に置く、食卓に出しておくといった調整だけで定着することもあります。

不足しやすい栄養素を確認する

機能性表示食品とサプリメントの違いは?選び方のポイントや取り入れ方、注意点を解説

何を補うかを考えるには、まず現状を把握します。とはいえ、栄養素ごとの摂取量を細かく計算する必要はありません。1週間の食事を思い出し、野菜や魚、乳製品が登場した回数を数えるだけでも、偏りの方向は見えてきます。

栄養成分の機能を表示できる成分は、n-3系脂肪酸、亜鉛、カリウム、カルシウム、鉄、銅、マグネシウムのミネラル6種類、ナイアシンやパントテン酸、ビタミンA、ビタミンCなどのビタミン13種類と定められています。手に取った商品にどの成分が使われているかは、栄養成分表示で確認できます。

複数の商品を併用する場合は、同じ成分が重ならないかを確かめてください。内閣府食品安全委員会は、錠剤やカプセル、粉末、顆粒の形状は通常の食品よりも容易に多量を摂ってしまいやすいとしており、ビタミンやミネラルの摂り過ぎが健康被害につながる場合がある点にも触れています。

食事で摂れているものを差し引いて考えると、追加する量は小さくなります。まず食事、次に不足分。この順番を保てば、商品を必要以上に増やさずに済みます。

機能性表示食品とサプリメントを選ぶ際の注意点

機能性表示食品とサプリメントの違いは?選び方のポイントや取り入れ方、注意点を解説

ここまでの内容を踏まえても、実際に使い始めると判断に迷う場面があります。変化を感じないときに量を増やしてよいのか、体調が変わったときにどうするのか、といった点です。

前提として、保健機能食品は医薬品とは異なり、疾病の治療や予防のために摂取するものではありません。治療の代わりにはならない、という一点は動きません。

注意点は2つに整理できます。量の問題と、医薬品との関係です。

過剰摂取を避ける

たくさん摂取すれば、より多くの効果が期待できるというものではありません。過剰な摂取が健康に害を及ぼす場合もあります。1日当たりの摂取目安量よりも多く摂取することで、より高い効果が得られるものではない、という点は容器包装にも示されています。

守りたいのは、パッケージに表示された1日当たりの摂取目安量です。パッケージには摂取の方法や摂取する上での注意事項も表示されているため、購入時だけでなく、使い始めてからも読み返してください。

飲み忘れた分を翌日にまとめて摂る、といった調整も避けます。表示された量は、毎日その量を摂ることを前提にしたものです。

体調に異変を感じた際は、速やかに摂取を中止し、医師に相談してください。パッケージには事業者の連絡先として電話番号が表示されているため、商品による健康被害が発生した場合は連絡します。

続けること自体が目的ではありません。合わないと感じたらやめる、量を戻すという判断も、選択肢に入れておいてください。

医薬品や常用薬との併用について確認する

医薬品を使用している場合は、併用の前に確認が必要です。

内閣府食品安全委員会は、いわゆる「健康食品」は医薬品ではなく、病気を治すものではないため、自己判断で医薬品から換えることは危険だとしています。摂取する方の状態や摂取量、摂取期間によって、安全性や効果も変わるという指摘もあります。

厚生労働省は、病気などにより身体に不安を抱えている方について、事前に摂取の可否などを医療機関に相談するよう示しています。持病がある方、通院中の方、妊娠中や授乳中の方、子どもが口にする場合も同様に考えます。

相談するときは、商品名と、容器包装に書かれた機能性関与成分の名称、1日当たりの摂取目安量を控えて持参すると話が早くなります。届出情報検索Webサイトの内容を印刷して見せる方法もあります。

判断に迷う場合は、摂取を始める前に相談する。この順番を守ることが、後から困らないための備えになります。

機能性表示食品やサプリメントの違いを理解して選ぶことが大切

機能性表示食品とサプリメントの違いは?選び方のポイントや取り入れ方、注意点を解説

機能性表示食品は食品表示制度上の区分であり、サプリメントには法律上の定義がありません。同じ土俵で優劣を比べられるものではない、というのがこの記事の出発点でした。

見分ける手がかりは、容器包装の表示です。「機能性表示食品」「特定保健用食品」「栄養機能食品(栄養成分名)」のいずれかが表示されていれば保健機能食品であり、機能の表示が見当たらない商品は、機能を表示できる区分に該当していないと考えられます。

選ぶときに確認したいのは、キャッチコピーではなく成分と機能性の内容、1日当たりの摂取目安量、そして摂取する上での注意事項の3点です。より詳しく知りたい場合は、届出情報検索Webサイトで根拠となる資料まで確認できます。

土台になるのは、毎日の食事と生活のリズムです。主食、主菜、副菜がそろった食事があり、そのうえで足りない部分を補う。この順番を保てるかどうかで、食品を足した結果も変わります。

そして、保健機能食品は医薬品ではありません。体調に異変を感じたときは摂取を中止して医師に相談し、医薬品を使用している場合は事前に医療機関へ相談してください。

名称の印象で決めず、表示を読んでから選ぶ。この習慣が身につけば、棚の前で迷う時間は短くなります。