
GABAを含む機能性表示食品とは?届出制度や期待される効果と多く含む食品を解説
スーパーやドラッグストアで、GABA配合やGABAを含む機能性表示食品と書かれた食品を見かけることがあります。
ストレスを気にして生活に取り入れてみたいと思う一方で、機能性表示食品なら効果が期待できるのか、どの表示を確認すればよいのかと迷う方もいるでしょう。
GABAを含む食品を選ぶ際は、機能性表示食品の制度や届出表示、対象者や1日の摂取目安量などを確認する姿勢が大切です。
この記事では、GABAの基本から機能性表示食品の仕組み、表示を確認するときのポイントやGABAを含む食品を解説します。生活に取り入れる際の注意点も確認し、自分の生活や目的に合った方法を考えていきましょう。
GABAとは

GABAを含む機能性表示食品を理解するには、まず成分そのものを知るようにしましょう。GABAは体内に存在するほか、身近な食品にも含まれている成分です。
ここではGABAの基本的な特徴と、食品との関係を確認します。
GABAはアミノ酸の一種
GABAはGamma-Aminobutyric Acidの略称で、日本語ではγ-アミノ酪酸と呼ばれます。動物や植物、微生物にも存在するアミノ酸の一種です。体内では、グルタミン酸から作られます。
※https://www.a.u-tokyo.ac.jp/topics/topics_20260507-1.html
人間の体内では、GABAは情報伝達や代謝調節などに関わっています。ただし、体内に存在するGABAの働きと食品から摂取した場合の機能を、そのまま同じものとして考えることはできません。
機能性表示食品を選ぶ際は、GABAと書かれた成分名だけで判断しないことがポイントです。商品ごとに届け出られている機能や科学的根拠を確認しましょう。
食品にも含まれている成分

GABAは、普段の食事で口にする食品にも含まれています。穀類や野菜類、果実類など幅広い食品から摂取できる成分です。農研機構のデータでも、複数の食品群から遊離GABAが確認されています。
※https://www.naro.go.jp/laboratory/nfri/contens/ffdb/ffdb.html
具体的には、トマトやじゃがいも、玄米などが代表例です。温州みかんやケール、キムチなどにもGABAが含まれています。
ただし、食品によってGABAの含有量は異なります。また、GABAを含む食品すべてが機能性表示食品に該当するわけではありません。
一般的な食品と機能性表示食品の違いに関しては、次の章で詳しく確認していきましょう。
機能性表示食品とは

機能性表示食品は、健康の維持や増進に役立つ機能を表示できる食品です。科学的根拠に基づいた機能性を表示できる制度として、2015年に始まりました。
ただし、機能性が表示されていても、国が商品の効果を認めているわけではありません。制度の仕組みを理解したうえで、表示内容を確認しましょう。
事業者が科学的根拠をもとに機能性を表示する制度
機能性表示食品では、事業者が食品の安全性や機能性に関する情報を確認します。そのうえで、販売前に必要な情報を消費者庁長官へ届け出ます。
事業者は科学的根拠をもとに、健康の維持や増進に役立つ機能を食品に表示可能です。つまり、事業者の責任で機能性を表示する制度です。
届出された情報は、消費者庁の機能性表示食品の届出情報検索で公開されています。一般消費者向けの情報も確認できるため、食品を選ぶ際の判断材料になるでしょう。
国が商品ごとに有効性を審査する制度ではない
機能性表示食品は、特定保健用食品とは制度の仕組みが異なります。特定保健用食品では、国が食品ごとに有効性や安全性を審査します。
一方で、機能性表示食品は、国が商品ごとに有効性を審査する制度ではありません。事業者が科学的根拠を届け出たうえで、機能性を表示します。
そのため、機能性表示食品の表示だけで判断しないことが重要です。どの成分にどのような機能が報告されているのか、届出内容まで確認すると選びやすくなります。
GABAを含む機能性表示食品とは

機能性表示食品のなかには、GABAを配合した食品もあります。ただし、GABAが含まれていれば同じ機能を表示できるわけではありません。
GABAを機能性関与成分として届け出た食品では、事業者が研究レビュー等の科学的根拠をもとに届け出た機能が表示されています。食品を選ぶ際は、GABAの含有量だけでなく届出表示も確認しましょう。
GABAを機能性関与成分とする商品がある
機能性関与成分とは、表示されている機能に関係する成分です。GABAを機能性関与成分として、届け出ている機能性表示食品もあります。
こうした食品では、GABAの機能性に関する科学的根拠をもとに届出が行われています。届出情報で確認できるのは、機能性関与成分の量や対象者などです。
GABAの成分名だけを見るのではなく、どのような条件で届出が行われているかを確認するようにしましょう。
表示される機能は商品ごとに異なる
GABAを機能性関与成分とする食品でも、届出表示の内容はすべて同じではありません。科学的根拠や対象者などによって、表示される機能が異なります。
そのため、自分の目的に合った届出表示かどうかの確認が重要です。GABAを含んでいるだけで、自分が求める機能が表示されているとは限りません。
パッケージに記載された届出表示を確認し、対象者や機能性関与成分の量にも目を向けましょう。次の章では、GABAを含む機能性表示食品で見られる主な届出表示を解説します。
GABAを含む機能性表示食品で見られる主な届出表示

GABAを含む機能性表示食品では、商品ごとに異なる機能が届け出られています。代表的なのは、一時的な精神的ストレスや疲労感に関する表示です。血圧が高めの方を対象とした表示や睡眠の質(眠りの深さ)に関するものもあります。
届出表示は商品ごとに内容が異なるため、GABAの配合だけで判断しないようにしましょう。自分の目的と表示内容が合っているか確認する必要があります。消費者庁では、各商品の届出内容を検索可能です。
一時的なストレスや疲労感に関する表示
GABAを機能性関与成分とする食品には、一時的な精神的ストレスや疲労感に関する表示があります。
届出商品のなかには、仕事や勉強による一時的な精神的ストレスや疲労感の緩和を示したものがあります。こうした表示は、事業者が研究レビュー等の科学的根拠をもとに届け出た内容です。
ただし、GABAを含む食品すべてに同じ機能が表示されているわけではありません。対象者や届出表示まで確認して、自分の目的に合う食品か判断しましょう。
血圧が高めの方に関する表示
GABAを機能性関与成分とする食品には、血圧が高めの方を対象にした表示もあります。届出商品のなかには、血圧が高めの方の血圧を下げる機能が報告されています
対象となるのは、血圧が高めの健常な成人です。高血圧の治療を目的とした食品ではありません。
血圧が高めの方向けの商品では、届出表示に記載された対象者を確認しましょう。治療中の方は、自己判断で医薬品の代わりに利用しない姿勢も大切です。
GABAを含む機能性表示食品の表示を確認するポイント

GABAを含む機能性表示食品を選ぶ際は、パッケージに記載された情報を確認します。特に注目したいのが、機能性関与成分の量と1日あたりの摂取目安量です。
消費者庁も、保健機能食品を利用する際に成分や機能性の内容を確認するよう案内しています。表示内容を確認してから選ぶようにしましょう。
機能性関与成分の量を確認する
機能性表示食品には、機能性関与成分の名称と量が記載されています。GABAを機能性関与成分とする商品なら、1日あたりの摂取目安量に含まれるGABAの量を確認しましょう。
同じGABAを含む商品でも、配合されている量は同一ではありません。届出表示とあわせて確認すると、商品の特徴を把握しやすくなります。
パッケージを見る際は、目立つキャッチコピーだけで判断しない姿勢が必要です。機能性関与成分の名称と量にも目を向けましょう。
1日の摂取目安量を確認する
機能性表示食品には、1日あたりの摂取目安量が記載されています。内容量と1日あたりの摂取目安量が同じとは限りません。
機能性を期待して一度に多く摂取しても、より大きな働きが得られるわけではありません。消費者庁も、過剰な摂取が健康に影響を与える場合があると注意を促しています。
利用する際は、表示された1日あたりの摂取目安量を守るようにしましょう。摂取方法や注意事項もあわせて確認すると、適切に取り入れやすくなります。
GABAを含む主な食品

GABAは、機能性表示食品だけでなく普段の食品にも含まれています。野菜や果物、穀類からも摂取できる成分です。キムチのような発酵食品にも含まれています。
GABAはトマトや発芽玄米など身近な食材にも含まれています。
野菜・果物
農研機構は、GABAを含む食品としてトマトやじゃがいもを紹介しています。果物では温州みかんにも含まれ、野菜ではケールもGABAを含む食品の一つです。
身近な野菜や果物にもGABAは含まれています。特別な食品だけから摂取する成分ではありません。
ただし、食品に含まれる量は種類によって異なります。普段の食事では特定の食品に偏らず、食事全体のバランスを意識しましょう。消費者庁も主食や主菜、副菜を基本とした食事を推奨しています。
発酵食品や穀類

GABAは、玄米やキムチにも含まれている成分です。農林水産省では、玄米に発芽処理を加えるとGABAを増加させた発芽玄米を製造できると紹介しています。
発芽玄米は、GABAを含む穀類の選択肢の一つです。普段の主食に取り入れやすく、食生活に合わせて選べます。
キムチのような発酵食品からもGABAを摂取できます。ただし、食品ごとに含有量は異なる点に注意が必要です。GABAの摂取量を重視する場合は、表示された含有量も確認しましょう。
GABAを含む食品を取り入れるタイミングと続け方

GABAを含む食品は、毎日の食事に合わせて取り入れられます。機能性表示食品では、商品ごとに1日あたりの摂取目安量や摂取方法が表示されています。
そのため、パッケージに記載された摂取方法の確認が大切です。一般的な食品は、食事のバランスを考えながら無理なく取り入れましょう。
続けやすいタイミングで取り入れる
続けやすさを考えるなら、日々の食事や生活リズムに組み込む方法が向いています。トマトや発芽玄米は普段の食事に取り入れやすい食材です。
機能性表示食品を利用する場合は、商品に記載された摂取方法を優先します。摂取する時間帯が指定されている場合は、その表示に従いましょう。
消費者庁では、1日あたりの摂取目安量や摂取方法を確認するよう案内しています。多く摂れば、より高い効果が得られるわけではありません。
特定の時間帯だけにこだわらず、無理なく続けられる方法を選びましょう。毎日の生活に合わせて取り入れると、食習慣として続けやすくなります。
GABAを含む機能性表示食品を摂取するときの注意点

GABAを含む機能性表示食品は、目的に合った使い方を意識する必要があります。機能性が表示されていても、大量に摂れば働きが高まるわけではありません。
利用する際は、摂取目安量や注意事項を確認する姿勢が重要です。体調や服薬状況にも目を向け、安全面を考えながら取り入れましょう。
摂取目安量を守る
機能性表示食品には、1日あたりの摂取目安量が記載されています。消費者庁は、多く摂取してもより高い効果が期待できるわけではないと案内しています。
過剰な摂取によって、健康に影響が生じる場合もあるため注意が必要です。パッケージに記載された摂取目安量を確認し、適量を守って利用しましょう。
体調に異変を感じた場合は、速やかに摂取を中止します。そのうえで、医師へ相談する対応が適切です。
医薬品の代わりとして利用しない

機能性表示食品は食品であり、疾病の診断や治療を目的としたものではありません。健康上の悩みがある場合も、医薬品の代わりとして利用しないようにしましょう。
消費者庁は、健康食品に医薬品のような効果を期待しないよう注意を促しています。治療が必要な状態では、医療機関で適切な診断や治療を受ける必要があります。
機能性表示食品は、食事や運動を含む生活習慣を整える際の補助として考えるのが基本です。
持病や服薬がある場合は専門家へ確認する
持病がある方や医薬品を服用している方は、自己判断で取り入れないよう注意が必要です。食品に含まれる成分と医薬品の組み合わせによっては、健康への影響が生じる可能性があります。
機能性表示食品では、疾病に罹患している方は医師への相談が求められています。医薬品を服用している場合は、医師または薬剤師への相談が必要です。
持病や服薬がある場合は専門家へ確認し、自分の状態に合うか判断しましょう。体調に変化が生じた際は、摂取を中止して医師へ相談してください。
届出表示を確認して自分に合った機能性表示食品を選ぼう

GABAを含む機能性表示食品を選ぶ際は、成分名だけで決めない姿勢が大切です。届出表示を読み、対象者や機能性関与成分の量を確認しましょう。
1日あたりの摂取目安量や注意事項も、食品を選ぶ際の重要な情報です。自分が期待する目的と届出内容が合っているかを確認すると、選択肢を整理しやすくなります。
健康食品は、生活習慣の乱れを補う万能な手段ではありません。消費者庁は食事や運動、休養を基本として補助的に利用する考え方を示しています。
自分の目的や体調に合わせて、届出表示を確認しながら食品を選びましょう。
