
タイ料理に使う調味料とは?主な種類や使い方、代用品を紹介
タイ料理を家庭で再現すると、辛さは出せても現地のような味にならないと感じることがあります。
タイ料理は、甘味・酸味・辛味・塩味・うま味を複数の調味料で組み合わせ、さらにハーブやスパイスの香りを重ねて味を整えるのが特徴です。
この記事では、ナンプラーやオイスターソースなど代表的な調味料の役割をはじめ、料理別の使い分けや手に入りにくい調味料の探し方や代用品まで解説します。
グリーンカレーやトムヤムクン、ガパオライス、パッタイなどを例に調味料の組み合わせも確認していきましょう。
タイ料理で調味料が重要な理由

タイ料理の味わいは、唐辛子の辛さやナンプラーの塩味だけで決まるものではありません。
砂糖などの甘味、ライムやタマリンドによる酸味、発酵調味料などのうま味を組み合わせることで複雑な味わいが生まれます。
辛さを調整するときも、一つの味だけを見るのではなく、全体のバランスを意識することがタイ料理らしい味わいにつながるでしょう。
ここからは、タイ料理で調味料が重要な理由を解説します。
甘味・酸味・辛味・塩味のバランスを整える

タイ料理の味付けでは、辛さを強くすることだけが重要ではありません。
まず、甘味には砂糖やパームシュガーなどが使われます。一方、酸味にはライムやタマリンドなどが用いられます。
さっぱりした印象を加えるだけでなく、料理の味を引き締める要素にもなるでしょう。辛味は主に唐辛子などから加えます。
ただ辛くするのではなく、甘味や酸味、塩味との関係を考えて量を調整することが大切です。
こうした味の重なりを意識すると、好みの辛さに調整しながら、タイ料理らしい複雑な味わいを目指せます。
タイ料理特有の香りとうま味を加える
タイ料理らしい味わいを出すには、甘味・酸味・辛味・塩味だけでなく香りとうま味を重ねることも重要です。
代表的なのがレモングラスとコブミカンの葉、パクチーです。
レモングラスは爽やかな香り、コブミカンの葉は柑橘を思わせる香り、パクチーは独特の青々しい香りを加えます。
うま味を加える調味料としては、ナンプラーやカピなどの発酵調味料が挙げられます。
ナンプラーは魚を発酵させた魚醤で、塩味だけでなく独特の風味とうま味を加えるのが特徴です。地域によっては、さらに特徴的な発酵調味料も使われます。
また、カレーペーストやココナッツミルクもタイ料理の風味を作る重要な要素です。
タイ料理特有の風味を再現したい場合は、どの香りやうま味を加えたいのかを意識して材料を選ぶとよいでしょう。
タイ料理に使われる主な調味料5つ

タイ料理の調味料は種類が多く、名前だけを見ると何に使えばよいのか迷いやすいでしょう。
まずは代表的な5種類を押さえておくと、それぞれが料理の味や香りにどのように関わるのか整理しやすくなります。
ここからはタイ料理に使われる主な調味料5つを解説します。
塩味とうま味を加えるナンプラー
ナンプラーは、タイ料理で広く使われる魚醤です。魚を塩と一緒に漬け込み、発酵させて作る液体調味料で、塩味に加えて魚由来のうま味や独特の風味を料理に加えます。
ナンプラーの大きな特徴は、塩味とうま味を一度に加えられることです。発酵によって魚のたんぱく質が分解され、アミノ酸などが生じるため、塩とは異なる複雑な味わいになります。
使い方は難しく考えず、まずは塩や醤油の代わりに少量加える調味料と考えましょう。
炒め物やスープ、カレーなど幅広い料理に使えますが、入れすぎると塩味や魚醤特有の風味が強くなるため、少しずつ加えて味を確認することが大切です。
炒め物にコクを加えるオイスターソース

オイスターソースは、カキのエキスをベースにしたとろみのある調味料です。
カキ由来のうま味に加えて、商品によって砂糖やしょうゆなども含まれており、料理に濃厚な風味やコクを加えられます。
タイ料理では、炒め物にカキ由来のうま味とコクを加え、ほかの調味料と味を組み立てるための材料として活用できます。
タイの醤油にあたるシーユー
シーユーは、タイ料理で使われる醤油系の調味料です。
なかでもシーユーカオ(白醤油)は、大豆を主原料とするタイの醤油で、料理に塩味や風味を加えるために使われます。
日本の醤油と似ていますが、同じものではないため、タイ料理ならではの味わいを出したい場合に活用される調味料です。
家庭で使う際は、日本の醤油と同じ感覚で大量に加えるのではなく、少量ずつ入れて塩味や風味を確認すると調整しやすくなります。
カレーや炒め物に使うプリック・ゲーン
プリック・ゲーンは、タイ料理のカレーや炒め物のベースになるペースト状の調味料です。
日本のカレー粉のように単一のスパイスではなく、唐辛子を中心にレモングラス、コブミカンなどのスパイスを組み合わせて作ります。
種類によって原材料や辛さ、香りが異なるため、料理に合わせて選ぶことが大切です。
辛さをまろやかにするココナッツミルク
ココナッツミルクは、タイカレーなどに使われる乳白色の液体で辛味をやわらげて料理に甘味やコク、まろやかな口当たりを加える役割があります。
特にタイカレーでは、唐辛子を使ったカレーペーストの刺激をココナッツミルクが包み込み、辛さだけが突出しない味わいに整えるのがポイントです。
辛さだけでなく、ココナッツミルクとのバランスにも目を向けると、味を整えやすくなります。
タイ料理の調味料の使い方

タイ料理では、調味料を同じ分量で使い回すのではなく、料理の種類や仕上げたい味に合わせて組み合わせることが大切です。
また、レシピの分量は目安としてとらえ、調味料を少しずつ加えながら味を確認することもポイントです。
ここからは、タイ料理の調味料の使い方を解説します。
タイカレーの味付けに使う
タイカレーはカレーペーストだけで味を決めるのではなく、ココナッツミルクやナンプラー、砂糖などを組み合わせて仕上げるのが基本です。
家庭で作る場合は、まずカレーペーストを炒めて香りを引き出し、ココナッツミルクを加えて全体をなじませます。
その後、ナンプラーや砂糖を加えて味を整えるとよいでしょう。
炒め物やチャーハンに使う

タイの炒め物やチャーハンでは、ナンプラーやオイスターソース、シーユーなどを組み合わせて味を整えることがあります。
炒め物では、まず具材を炒めて香りを引き出し、調味料を加えて手早く全体になじませるのがポイントです。
チャーハンの場合も、具材やご飯の量によって必要な調味料は変わります。
特にナンプラーやオイスターソースは塩味を持つため、最初から多く加えると味が濃くなりやすい点に注意しましょう。
スープ・たれ・サラダに使う
スープ・たれ・サラダではナンプラーの塩味とうま味にライムやレモンなどの酸味、砂糖の甘味、唐辛子の辛味を重ねることで味にメリハリをつけられます。
スープでは、具材やだしのうま味を生かしながらナンプラーで塩味を加え、ライムなどで酸味を補います。
たれは、料理に合わせて甘味や塩味の配分を変えるのがポイントです。サラダでは、ドレッシングを先に作り、具材と和えながら味を調整しましょう。
料理によって具材から出る水分やうま味も異なるため、調味料は一度に加え切らないことが大切です。
タイ料理の調味料を購入する方法

タイ料理の調味料は、身近なスーパーから専門店などさまざまな場所で購入できます。
目的に応じて購入先を選ぶと調味料を無駄なくそろえやすくなるでしょう。ここからは、タイ料理の調味料を購入する方法を解説します。
スーパーや東南アジア食材店で購入する
ナンプラーやココナッツミルクなど、家庭で使いやすい定番の調味料は一般的なスーパーでも見つけやすく、まず少量から試したい方に向いています。
一方、シーユーやタイのカレーペーストなど、種類を増やしたい場合は東南アジア食材店が便利です。
スーパーで定番品を手軽にそろえ、専門店で必要な調味料を追加するなど、両方を使い分けるのもよい方法です。
自分が作りたい料理と使用頻度を考えて選べば、無理なくタイ料理の調味料をそろえられます。
通販サイトやメーカー公式サイトで購入する
近くのスーパーや専門店で見つからない調味料を探すなら、通販サイトが便利です。
ナンプラーやココナッツミルクだけでなく、カレーペーストやトムヤムペーストなど、タイ料理に使う商品をまとめて探せます。
メーカー公式サイトを利用する場合は、商品の特徴や使い方を確認しやすい点がメリットです。
調味料を複数購入する手間を抑えながらタイ料理を楽しみたい方は、ヤマモリのレトルト食品から試してみるのもよいでしょう。
なお購入前には、原材料や内容量、保存方法などを確認しましょう。食品は商品情報が変更される場合もあるため、パッケージ表示も確認してください。
日本では手に入りにくいタイ料理の調味料

タイ料理には、日本のスーパーでは見つけにくい調味料もあります。
シーユーにはシーユーカオやシーユーダムなどの種類があり、タイの醤油として料理によって使い分けられています。
一方、すぐに用意できない場合は、日本の醤油などを調味料が担う役割を補う目的で代用することも可能です。
代用品を選ぶときは、どの味や香りを補いたいのかを考えることが大切です。ここからは、日本では手に入りにくいタイ料理の調味料を解説します。
専門店や通販で探し、必要に応じて代用品を使う
シーユーや種類別のプリック・ゲーン、タイ産の発酵調味料などは、東南アジア食材店や通販サイトで探すと、原材料や製造地、辛さを比較しやすくなります。
すぐに入手できない場合は、調味料が担う役割を考えて代用品を選びましょう。例えばシーユーは種類に応じて日本の醤油類で塩味や甘味を補えますが、発酵香や風味まで同じにはなりません。
プリック・ゲーンは唐辛子だけでなく香味野菜、ハーブ、スパイスを含むため、日本のカレー粉だけでは同じ役割を再現できません。代用する場合は、唐辛子や香味野菜を組み合わせ、変化する香りを理解したうえで調整しましょう。
代表的なタイ料理に使われる調味料

タイ料理は、ナンプラーを加えるだけで完成するものではありません。
グリーンカレー、トムヤムクン、ガパオライスなどそれぞれの料理で使う調味料や香味材料が異なります。ここからは代表的なタイ料理に使われる調味料を解説します。
グリーンカレーやトムヤムクンに使う調味料
グリーンカレーとトムヤムクンは、どちらもタイを代表する料理ですが、味の組み立て方は異なります。
グリーンカレーはカレーペーストとココナッツミルクを軸に、ナンプラーや砂糖などで味を整える料理です。
トムヤムクンは酸味と辛味を軸に、ナンプラーや唐辛子などを重ねるスープです。
同じナンプラーを使っていても、グリーンカレーではココナッツミルクやペーストとの調和、トムヤムクンでは酸味・辛味・ハーブとの組み合わせがポイントといえます。
ガパオライスやパッタイに使う調味料
ガパオライスは、肉やホーリーバジル、唐辛子を炒めてナンプラーや砂糖などで味を整える料理です。
パッタイは米麺を炒め、ナンプラーやタマリンド、砂糖を基本に味を組み立てる料理です。
ガパオライスとパッタイはどちらもナンプラーを使いますが、ほかの調味料との組み合わせによって味の方向性が変わります。
調味料をそろえるときはナンプラーがあれば十分と考えず、作りたい料理に合わせて必要な材料を確認すると、味を再現しやすくなるでしょう。
タイ料理に欠かせない米・ハーブ・スパイス

タイ料理では、調味料だけでなく、米・ハーブ・スパイスが香りや食感の土台をつくります。
ジャスミンライスは粒が細長く、炊き上がりの香りが豊かで、カレーや炒め物の辛味・油分・ソースを受け止めます。料理に合わせて米を選ぶと、味だけでなく食感も現地の印象に近づけやすくなります。
レモングラス、こぶみかんの葉、ガランガル、ホーリーバジルなどのタイハーブは、柑橘系の爽やかさや清涼感、青々しい香りを加えます。コリアンダーやクミンなどのスパイスは、カレーやスープに複雑な香りと奥行きを与えます。
すべてを一度にそろえる必要はありません。作りたい料理の特徴を決める米やハーブ、スパイスを優先して用意し、調味料と組み合わせると再現しやすくなります。
タイ料理の調味料がない場合の代用品

タイ料理の調味料を代えるときは、料理名だけで置き換えるのではなく、その調味料が担っている味や香りを考えることが大切です。
タイ料理は甘味・酸味・辛味・塩味・うま味に加え、ハーブやスパイスの香りを重ねて仕上げるため、一つの代用品だけで全体を再現できるとは限りません。
手に入りやすい材料で調整しながら、再現したい味や香りに必要な調味料だけを追加する方法なら、無理なく家庭でタイ料理を楽しめます。
調味料を使い分けてタイ料理を家庭で楽しもう

タイ料理は、ナンプラーなど一つの調味料だけで味を決めるのではなく甘味・酸味・辛味・塩味・うま味に加えて、ハーブやスパイスの香りを重ねて仕上げます。
そのため、料理に合わせて必要な調味料をそろえることが大切です。
一から材料を準備する方法のほか、市販の調理の素やレトルト商品を利用する方法もあります。
調理の手間を抑えたい場合は、対象商品を特定し、原材料、アレルゲン、製造地、辛さ、加熱方法、保存方法を商品表示や公式情報で確認して、目的に合う商品を選びましょう。
市販品を選ぶ場合も、原材料・製造地・調理方法・辛さなどを確認し、調理にかけられる時間や求める味に合う商品を選ぶことがポイントです。
こうした選択肢を上手に使い分ければ、無理なく家庭でタイ料理を楽しめます。
